学校に行きたくないという気持ちは、多かれ少なかれ誰もが持っているのではないでしょうか。
今日は寒いから布団から出たくない。
今日は体育で持久走だ。いやだ。行きたくない。
ああ、今日はテストだなぁ。いやだなあ。
理由なんて、小さい事ならいくらでも挙げられます。
楽しい事ばかりではないですから、みんな何とか気持ちを奮い立たせて登校していると思います。
だからずっと、てぃんだけがしんどいんじゃないんだから、みんな頑張っているんだから、てぃんも頑張らないと!ワガママ言ってちゃダメ!
そんな気持ちで、毎日あの手この手で何とか登校させていました。無理矢理着替えさせたり、怒鳴りつけたりしたことも多々ありました。
私に余裕があれば、気持ちが上向きになるようにゆっくりじっくり待ったり働きかけたりも出来るのですが、用事があったり仕事の事に気を取られたりすると、思うように動けない苛立ちを感じる日もありました。
もう!なんでこの子はこんなに学校に素直に行かないの⁈
ある時、ものすごく私が怒鳴り散らした後に、泣きながらポツリとてぃんが言いました。
学校行くの、辛いねん
四年生の二学期後半の秋でした。
はっと目が覚める思いでした。
学校が嫌なんだと、行きたくないんだとは理解していました。
でも、【ツライ】という事は解っていませんでした。
嫌だ、嫌いだ、面倒だ。
辛いって、そうそうレベルじゃありませんよね。
学校が苦痛なんです。行きたいわけがありません。
てぃんはワガママを言っていたのではなく、一生懸命苦痛を訴えていたのです。