行き渋り②

我が家の三兄妹弟は二学年ずつ離れています。

幼稚園には二年ずつ行かせました。つまり上が出たら次が入園するというところてん方式です。

長男が通っている時は三人連れて登降園して、行事にも長女次男連れで参加していました。

長女の時はてぃんを連れて同じように二年を過ごし、さあいよいよてぃんの入園の時期を迎えて、やっと楽になるわ〜と少し浮かれていました。

てぃんにしてみれば、すでにもう四年毎日通い続けた場所です。建物の中も園庭も慣れたものです。すぐに馴染むだろうと思い込んでいました。

しかし、入園式からめっちゃくちゃ躓きました。

覚えてないと思うので、本人に確認のしようもありませんが、多分まず名札の色が気に食わなかったのだと思います。

兄姉を見てきたてぃんは、自分はなに組かな?何色のクラスかな、と予想を立てていました。

その予想と違ったのです。

受付でクラスを確認したら、自分の名札を胸に付けてもらうのですが、予想を裏切ったその色の名札を彼は断固拒否しました。

園庭を逃げ回ったのです。

時間はどんどん過ぎて、式の開始が迫ります。

集会室には既に園児と保護者は席に着いて式の開始を待っており、母と先生とでいろいろ提案しながら、集会室に移動しようと試みるのですが、てぃんは折れません。

そう、半端なく頑固なのです。

なんかもういっぱいいっぱいで、どうしてそうなったのか、記憶も朧げですが、最終的に母が園児席のてぃんの席に座り、その膝にちょんと座ったてぃんと、式に参加しました。

母、居た堪れませんでした。

可愛い園児のど真ん中にでっかいおばさん座ってました。

えー、確か父も入園式に行ってたはず(写真が残ってます)なのですが、母とてぃんのバトル中は父はどこにいたのか記憶にありません。

そんな感じで父は傍観者なので、今後もあまり出てこないと思いますが、母子家庭ではありません。

こうして、不穏なてぃんの集団生活は幕を開けたのです。

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